日本旅行協定旅館ホテル連盟(日旅連、桑島繁行会長=北海道・北こぶし知床ホテル&リゾート)は11月19日、東京のホテルメトロポリタンで第11回「日旅連塾」を開いた。連盟の営業推進委員会メンバーなど若手経営者を中心に53人が参加。「ビジネスモデルから事業特性をつかみ、新たな発想で事業展開のヒントを得る」をテーマに、自社の経営を強化する施策を学んだ。
監査法人トーマツ・企業研修サービスチームの鈴木孝明氏が「ビジネスモデル~事業を強化する仕組みを考える」と題して講演した。
鈴木氏は「戦いの勝利には『戦場を選ぶ』ことと『勝ちパターンを再現する』ことの二つが重要」と指摘。
戦場を選ぶことは「外部環境を踏まえ、もうかりそうな位置を取る」「自社の強み(技術、知見)に基づき、事業展開する」ことで、「経営戦略」と表現。一方、勝ちパターンの再現は「再現化可能な事業の仕組み」とされる「ビジネスモデル」の推進で、経営戦略を補完、強化する役割を担うものとした。
鈴木氏は「異なる業界のビジネスモデルも自社で活用できる可能性がある」と、さまざまなパターンに分類されるビジネスモデルを紹介。それぞれの魅力や留意点を解説した。
日本旅行の堀坂明弘社長は「地方創生事業への取組み~新たな事業領域への挑戦」と題して、国の動きに呼応した自社の地方創生事業の取り組みを解説。日旅連会員へ、会員施設への送客強化につながる同社の地方創生事業拡大への協力を求めた。
開講にあたり桑島会長があいさつ